言葉と感覚・感情

まったく意味のわからない話になると思う。

昨日寝るときにある感覚がやってきた。昔から、小さいころから何度もやってきている感覚。けど未だにこの感覚を言語化することができていない。感覚自体の存在ははっきりと感じるのだが、この感覚はなんと言えばいいんだろう?昨日はこの感覚が口に来た。言語化できていないのをあえて言葉に近づけると、口の中、厳密に言うと上の歯と下の歯の間に大きなものが、鯨ぐらい、いや体育館?ぐらいの体積を占めているものがある感覚。いや体積より質量のほうが近そう。そんなものは口に入るはずがないんだが、意外とフィットしている。それでいてなんともいえず、焦れていて、圧迫されている感じ。
もう何がなんだかわからない。昨日はこれが口にきたけど、体全体にこの感覚がくることもある。*1本当に忘れるぐらい時々だけどしっかりと感じることができる。

で、それから何を考えていたかというと感覚を言葉にするのは難しいな、と。感覚を言葉にするのか、言葉に感覚をはめるのかは議論があるだろうけど、どちらもあるだろう。けど99%の人は言葉に感覚をはめているのだと思う。実際に感覚を言葉にするのはとても難しい。そりゃ新しい言葉は毎年毎年増えているけど、それらは全て何かの派生語。例えば名詞の動詞化であったり、略語化であったり、短縮化であったり、形容詞化であったり、言葉の新しい組み合わせであったり、感嘆化であったり、方言であったり、昔の言葉の再使用であったりするだけで全部既成の言葉ありきのもの。*2そしてそれらの言葉に自分の感覚であったり感情であったり、状態であったりを当てはめて表現しているだけで、感覚を言葉にはしていない。多分、感覚を言葉にするのはコストがかかりすぎるんだろう。さっき読んでいたエントリーで

このコンテナーという考えがどれほど物流を変えたかというのを、ここで繰り返すつもりはない。
知っておいて欲しいのは、この「あえて器を絞ることで、ものごとを運びやすくする」というのは情報に関しても行われていることだ。
404 Blog Not Found コンテナーという革命

というのがあった。コンテナーがそんなに物流に革命を与えたというのは知らなかったが、言葉もコンテナーみたいなもの。疎通の道具(表現方法)にも色々あるがで、言葉が革命を与えたんだろう。言葉には形と大きさと色があって、感覚にも形と大きさと色がある。形と大きさと色をそれぞれ見比べて合いそうなのに入れて人に渡す。これが言葉を使った疎通。だけど感覚のほうが形を変形させやすいから、もしくは感覚のほうが切ったり千切ったりしやすいから、言葉の箱に入らなかった分は千切って箱に入れて人に渡すんだろう。千切ってしまったのは事実だけどその方が効率的に渡せる。きっと感覚はどろどろだけどふわふわとしたスライムみたいで何か箱(表現)にいれてやらないと、持ち上げて渡せないんだろう。


でもまぁ、時には自分の荷物を自分できっちりと積めてやってもいいんじゃないかと思い、上の言語化できない言葉を新しく作ってみようと思った。で、どうやって作るかを考えたときに感覚に頼るしかないと思った。でも感覚に頼るってどうやればいいんだろう?と少し思案していると、音だなと一応結論付けられた。言葉の音。多分そこらから言葉を作ったんじゃないかな。言語学?みたいなのを研究している人が見たら幼稚な推測かもしれないけどきっとそう。
例えば「痛い」って言葉、なんか感覚を表してない?尖っている感じの「い」とか「た」の前にある若干の破裂とか、弱っていく感じとか。*3もう「痛い」っていう言葉の枠組み、箱を見ちゃってるからなんともいえないけど。和英で痛いを引くと「pain(痛み)」とか出てくる。ほら、尖ってる感じに破裂の感じに弱っていく感じがする。他にも「sore(痛い)」とかも出てくるけど、こっちはなんか痛いんだけど、どちらかというと中でグワグワとねばっこい感じ。苦しい感じ。実際に英語を使う人がどんな感覚で使ってるのかはわからないけど。*4

まぁとりあえず言葉の音で作ってみようと思った。徐々に眠くなってきたなぁと思いながら言葉を発してみたり、言葉の感覚を掴んでみたりしてると、「あ」と「わ」が少し近いかな、と感じた。で圧迫感もある感じを混ぜるために「ぐ」とか「う」とかそこらへんをいれてみると「あわぐ」とか「あわう」とかがどうだろうと思ったが・・・・・・こりゃ不細工で持ちにくい箱だ。しかも音から感がえようと思ったのに、「あ」とか「わ」は明らかに上で挙げたような口の状態から来ている。

なんとも感覚を言葉にするとは難しい。「嬉しい」とか、「悲しい」とか、「ありがとう」とか、「ごめん」とか、「すごい」とか、「眠い」とか、「ウォンチュー!*5」とかとか使い出した人は凄いな。
何か本当に新しい言葉とかって最近出来たりしてるのかな?


あたりで気づけば朝だった。多分寝たよ。でも、子供の頃の「気づけば朝」*6って感覚だった。

*1:そうなると上の表現じゃもっとわからない

*2:例えば2007年の新語流行語大賞を見てもわかると思う

*3:尖った感じとか破裂に関連する状態における感覚だからだろうけど

*4:説得力ないな・・・

*5:ウォンチューは多分want youぽいから違うか

*6:寝たんだけど寝てない、時間が飛んだような