iPod touch登場でiPhone日本上陸はさらに遠のくのか? 〜アップルは嫉妬深い〜
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「iPodタッチ」登場でiPhone日本上陸はさらに遠のく
さて、遠のくのだろうか?
遠のく理由として挙げられているのが
- 音楽や動画、そしてウェブ閲覧を、これまでにない直感的な操作で楽しみたいなら、iPodタッチで充分に満足できるからだ。
- 2008年頃には、iPodタッチはすでに街中で当たり前のように普及しているはずで、iPhoneはユーザーを獲得する強力なキラー端末にはなり得そうにないからだ。
→携帯会社が導入に力をいれなくなる?
ではなぜこのタイミングで投入されたのか、として想像できることに
まず、想像できるのが「iPodタッチを普及させてユーザーに操作性に慣れ親しんでもらい、その弾みで電話機能を内蔵したiPhoneを買ってもらう」というまっとうな戦略だ。
を挙げている。
が、これは遠のく理由と、投入した理由がバッティングしている。
iPod touchで満足してiPhoneを買わなくなるのに
iPod touchをまず普及させて、iPhoneを買ってもらうことを企むというのはどう考えても矛盾している。
つまり「遠のくと考える理由」と「投入した理由」のどちらかが間違っている、もしくは両方が間違っているのだろう。
そこでなぜこのタイミングで投入したのかを考えてみる。
この理由として、パッと思い浮かんだのは
他の似たようなものに取って代わられる前に、 i 信者を作っておきたい
ということじゃないだろうか。
つまり投入した理由はほとんど参考リンクと同じであり、こちらが正しい方だと考える。
キャリアやら3Gやらのハードルがなかなか多く前にならんでいるので
ハードルは越さないで、横を通ろうとしているんじゃないだろうか?
ハードルは気づけば片付くだろう、と考えて。
もしくはi信者の拡大によって自らの足が伸びて、ハードルなんかは楽に越せるようになると考えているんじゃないだろうか。
そのためにもi信者の拡大は狙っておきたい。
そう思って、iPod touchを投入したんじゃないだろうか。
この考え方だとiPhoneのためにiPod touchを投入したということになるが
もちろんそれもあるが、投入しても損がないと考えたからじゃないだろうか?
損とはiPod touchの普及によってiPhoneが売れなくなる、ということであり
この可能性は低い、もしくはこの可能性が現実のものとなっても、どちらに転んでも
iPod touchの普及によって、これに含まれている通信機能を含む携帯端末としての座を確定することができる
と考えているんじゃないろうか?
フローを描くと
iPod touch
↓ ↓
↓ iPhone
↓ ↓
携帯通信端末のシェア
こんな感じ?
つまり本当の狙いは、携帯通信端末としてのシェア獲得じゃないだろうか。*1
iPod、iPhoneのiの意味にinfrastructureのiも含めてしまうんじゃないだろうか?
そもそも「i」とはなんだろうか、と思って調べてみると
「i」について言及しているものとしてPowerSupport コラム「Macintosh プロダクト・デザインの20年」の第7回言及があり
その意味として
- internet
- individual
- identity
- inspire
という意味に加え、もちろん私という意味もこめている、というような記述があった。
ここにinfrastructureが加えられるのは少し違和感がある。
けれど、もしiPhoneなど携帯通信端末としての「i」が一般になれば
誰かがinfrastructureのiだとも言うだろう。
そのとき、当初のindividual、identityなどの「i」とinfrastructureの「i」は相反したものとなっていないだろうか
なんてことも思ったり。
infrastructureの「i」まで背負うようになったときに、
今のようなワクワクさせる商品を世に送り出せる会社でいられるかという心配をするのは少し早いか。
でもappleの三つ目の林檎の話*2じゃないけど、人をワクワクさせるような理念を持てる存在であっては欲しいな。
appleの製品は何も持っていなく、appleについて素人同然なのに
話の方向が「appleの今後を考える」方向になってしまったが
本題のiPhoneは日本でどうなるのか、ということについて、自分なりの答えを出してみると
iPod touchがiPhoneのための布石と捉えると*3
「遠のくと危惧するほどのものではない」
としておきたい。
【追記:22時】
他にも調べてたら参考となる記事などがあったので紹介
iPod touchはBest iPod――米Apple幹部に聞く「iPod touch」
これを読むと、上で書いたようなことは書かれてないけど
一つの手で一つの意図しか含まないことはないだろう。