思い込む
生きるということは思い込むことでしかない。
判断するということは、結局のところ自らの天秤に従うことではなく
見えない指で秤を押さえて、よしこれだ、と思うことにしか過ぎない。
考えるということは世界を突っつきまわすことでしかなく
突っつきまわしてヒビを入れることでしかない。
突っつきまわし、壊した後に何かあると思って突っつきまわす人もいれば
別にどうでもよいから突っつきまわしている人もいる。
突っつくことが日常になったのなら、世界にはヒビばかりということがわかってしまい
まともに生きることは難しくなる。
結局のところ、強くなるには自己を失うしかなく
自己を失うことでしか強くなれない。
自らの意思で自己を失わせることができる人が本当に強い人であって
ほとんどの人は失っていることに気づかずに失い、生きている。
けどこれも少し強い人。
気づかずに失うこともできず、自らの意思で失うことができないものはただ弱いだけだ。
淘汰される存在。
朝早くにおきて、いつも頭でグルグルと考えているようなことをいつもながら考えて
どこかでソフィストのような者にに憧れながら
結局はソクラテスの前でしかソフィスト足り得ない自分が嫌になる。
そして嫌になったすぐその瞬間、自己嫌悪という最も醜い自己陶酔を避けたいがためにそれさえできない。
大学行くか。