パーキンソンの法則と自分のスタイル


パーキンソンの法則とは

パーキンソンの法則(Parkinson's law)とは、「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」(第一法則)、「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」(第二法則)というもの。

つまり、最初思いっきりやって最後は力を抜けってことだと思う。
早めに仕事をする、当たり前のことだけどできない。
私はぎりぎりになってから焦ってやるタイプ。
明日プレゼンをしなければならないが、その資料とプレゼンを作ったのは今日の朝。
それまではずっと考えていただけで、それからレジュメを作成し
プレゼンについては数時間で適当に作って終わり。
まぁ資料作成についてはいつも時間はかけないし、かけたくないからいいんだけど
もっと早く詰めるべき。

ギリギリになってやるからこうなる。


一方で研究室には、着実に早めからやって最後までがんばっている人もいる。
研究自体が好き、とかじゃなくて。
なんでもしっかりやる人。
見習いたいが、パーキンソンの法則を踏まえると、どこかで区切りを付けないと永遠に終わらないのだ。



つまり適当なところで終わらせることも重要。
けれども、『適当な仕事』にしないためにも最初に思いっきりやることが重要。
最初の思いっきりでほぼ終わらせる。


今日スタイルについて、この人はこういうスタイルなんだなと思うところがあったので
理想とも言えるスタイルについて前見たエントリーから。

Life is Beautiful
私のとっておきのプログラミングスタイル

スタート間際に頑張るべきというのが私のポリシー。十週間のプロジェクトであれば、最初の二週間が勝負。そこで八割がたのめどをつけておき、後は流す。最初の二週間がめどが立てられなければ、十週間で完成できる可能性は低いと考える。

こんなところにまで耳にすることが多いパレートの経験則がみられる。
上のやり方はなんて理想的なんだろう、と思う。

そのための手法もエントリーでは紹介されている。*1


タスクの扱い方については大いに参考になる。
タスクの扱い方、については〜ハック系のTipsやタイムマネージメントなどでもよく言われることだが
もっとも重要だと思うのは、「タスクを分けること」だと思う。


自分の頭の中でまとまってパッといえる部分としては

  • まず目標を設定する
  • 次に、その目標を達成する方法を考える
  • 方法が決まった、もしくはスタート地点(用いるデータ、手法など)が決まっているのであれば、さらにそこから目標までを細分化する
  • そして細分化したタスクを、一日に分割して行うことを明確化する
  • 後はタスク自体についての疑念は持たずにひたすら実行をする
  • 実行後に、タスクの成果を確認する
  • 成果について確認できた後、修正があるならばタスクを修正して次のタスクに直ちに移る


とりあえず確実にできるのはタスクの細分化。
これは習慣化をしたいと思う。


特に*2最後から三番目。
ひたすら実行をする、のが難しい。
難しいけど、慣れないと。



実行について「道は開ける/デール・カーネギー」から

事実に基づいて慎重に決断したならば、行動に移れということだ。
考え直したりはするな。
ためらったり、危ぶんだり、あともどりしてはならない。
ひとたび自分を疑いだしたら、また別の疑いが生じてくる。
もはや肩越しにうしろをふり返ってはならないのだ。
私はオクラホマ州きっての石油業者として知られたウェイト・フィリップスにたいして、どのようにして決断を実行に移すのかと質問したことがある。
彼はこう答えた。


「私が思うに、問題をある限度以上考え続けると、混乱や不安が生じやすい。
 それ以上調べたり考えたりすれば、かえって有害となる時期がある。
 それが決断をし、実行し、そして絶対にふり向いてはならない時期なのだ。」

道は開ける 新装版

道は開ける 新装版

実行家について「無私の精神/小林秀雄」から

一と口に実行家と言っても、いろいろある。
しかし、彼の場合のように傍から見ていても、それとはっきり感じられるのだが、並外れた意識家でありながら、果敢な実行家でもある様な人、実行するとは意識を殺すことである事を、はっきり知った実行家、そういう人は、まことに稀れだし、一番魅力ある実行家と思える。
考えることが不得手で、従ってきらいで、止むを得ず実行家になっている種類の人が一番多いのだが、また、そういう実行家が、如何にも実行家らしい実行家の風をみせるものだ。
この種の退屈な人間ほど、理屈など何の役にも立たぬ、といつも言いたがる。
偶然と幸運による成果について大言壮語したがる。
一般に、意識家は実行家でないという俗見の力は非常に根強いものだと思う。
ある場合も逆の場合も、すべての条件を考えたい。
だが、実行するには、たった一つのことを選んで取り上げねばならない。
そういう悩みで精神が緊張していないような実行家には、興味が持てない。

*1:あくまでプログラミングのスタイルではあるが

*2:できない人にとっては