祖母

今日は祖母に会いにいっていたが、祖母はかわいい。かわいらしいお婆ちゃんだ。話し方もかわいらしいし、動きもかわいらしいがもう90近いお婆ちゃんだ。昔は女中さんが数人ついているようなお嬢様*1だったみたいだが、今はもう祖父も亡くなり1人だ。*2
その祖母が言う。
「○○村*3に行くのだけが楽しみなのよ」と、今を。「もっとおじいちゃんと話しておけばよかった*4」と、昔を。「今日は本当にありがとうね」と、感謝を。また会いに来よう。

祖母とは一緒に、祖母の昔のアルバムやらを見て過ごした。私がS59〜今まで生きているように、祖母も大正時代から今まで生きている。けれど私にとっては祖母=お婆ちゃんであり、女学校時代の写真やらを見てもなにやら不思議な感じがしてしまう。なにやら変な感覚がしてしまうのだ。私の認知盲点を見るような感覚。確かにそのときはあったのだが、私の認知では盲点に入ってしまっている。遠い偉人なんかだったら伝記を読んで盲点を消すこともできるが、伝記を出すような偉人でもない限りそういうことは難しい。そう思うと身近な人の総体の何割を見れているのだろうと思う。*5一体、総体の何割が盲点になってしまっているのだろう。おそらく9割以上は盲点であり、1割以下が見えている部分なんだろうな。そう思うと見えている部分の方がよっぽど盲点みたいに感じてくる。人はなんて目が悪いんだろう。そりゃ永遠に相手を理解できないよな。

まぁ見えている1割でもあれだけ祖母はかわいいんだから、全部見えてしまったら萌え死んでしまうか。
いつまでも、ってのは無理だけど、できるだけ長く元気でいて欲しいな。私の最後のお婆ちゃん。

*1:もっとも昔は少しお金があれば女中さんぐらいはつけていただろうけど

*2:母方の祖父は私が生まれる前に、祖母は3年前に亡くなってしまった。

*3:ケアセンターの名前

*4:何を話せばよかったのかわからなかったらしい。三歩下がってひかえていたし、若いころは男の人としゃべるなんてトンでもないと教育されていたからなれていなかったらしい

*5:人の総体なんて見れるもんじゃない、存在するもんじゃないだろうけど