至言 『人生の鍛錬 小林秀雄』
数ヶ月前に読んだ本で、2、3度読んだ本だが感じ入る言葉が多くちりばめられていた。
読み初めて、すぐに感じた言葉の引用をしたい。
僕は不幸にして抜群の資質などというものを持って生まれなかったから
学ばずして得るという天才的快楽を嘗て経験した覚えはない。
だから何でも学んで得べしという主義である。
自惚れだって手をつかねて生ずるものではない、自惚れだって学んで得るのだ。
絶望するのにも才能を要し、その才能も学んで得なくてはならぬとさえ考えている。『小林秀雄 文科の学生諸君へ』
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私は理科系に属する学生だ。私はもちろん自分を天才的な奴だとは思っていない。
だが天才でさえ、努力はしている。
成功するかどうかはわからないが成功した人は皆、最低限努力はしている。
ただ、人生は不平等だ。
結果は努力に対して冷たくあたるときもある。一般に、結果は努力に対して不平等だと思われている。
しかし、私はそう思わない。
結果は必ず努力を見てくれている。
自分の夢や希望に対し、努力や実行をする奴の方が実を結ぶことが多い。
なんの努力も実行もしない奴が、自分の夢や希望を実現させることはない。
そう考えると、よっぽど平等じゃないか。
平等はここにしか存在しないようにさえ感じる。
結果は行動を見てくれている。見ているだけかもしれないが、見てくれている。
動け。